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飢死するのが怖ろしさに
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お妙 飢死するのが怖ろしさに、いつそ自害すると覺悟したら、なぜわたくしにも打ち明けて下さいません。お前に捨てゝ行かれたら、あとに殘つたわたくしは何うなると思ふのでございます。やつぱり飢死するより外は無いではございませんか。(泣く。)
鬼貫 いや、おまへと俺とは違ふ。お前はまだ若い身の上だ。いつそ自分一人ならば、どこへ奉公しても生きてゐられる。決して飢死するやうな心配はない。あの書置を人に見せれば、心ある人は憫れんでもくれるだらう。おれも好んで死にたくはない。それで今日まで我慢に我慢をして來たが、ほかの事とは譯が違つて、人間がどうしても食へないとなれば、死ぬよりほかに仕樣がない。生きたいと云つても生きてはゐられないのだ。判つたか。
お妙 いゝえ、どうしても死ぬほどならば、まだ生きてゆく道があらうかと存じます。唯今のお話をうかゞひますと、わたくしをお救ひ下さるために、お父さまが命をお捨てなさるやうに思はれまして、あんまり悲しうございます。わたくしはそんな不孝者になりたくはございません。かう云ふ時には、わたくしが死んでお父さまをお救ひ申さねばなりません。http://tonikaku.point-b.jp/b/index.php?year=2013&mon=02&day=26&cd=1
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きもち:普通
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